久しぶりに

読んだもの

愛と死 (新潮文庫)

愛と死 (新潮文庫)

読みやすい。けれども自分でもうまく言えないけれども置いてけぼりにされた気持ちになった。この人の詩は好きなんだけどなあ。こういう文章に慣れてないだけだろうか。

鴨川ホルモー (角川文庫)

鴨川ホルモー (角川文庫)

これは、わたしが一番はじめに読み始めたスタンスが良くなかった。森見登美彦さんに似てるっていうのを友達に聞いてから読んだのだけど、そこにこだわらずに普通に読みすすめればよかったものを、森見さん作品と比較しながら読んでしまったからなかなかお話に入り込めなくて、読み始めて3分の1くらいは純粋に楽しめてなかった。
そのせいで読もうと思ってページを開いてもちょっと読んだらすぐ閉じるっていうのを繰り返してて、なっかなか先に進めなかったんですけど、途中から高村かわいいな…と思い始め、そこからはぐいぐい読めました。
ほんとに「登場人物がかわいいと思えるかどうか」がすごく大事。「可愛い」ということは登場人物に愛情が持てるということなので。架空の人物でも愛情が持てなければ読んでいる意味がない。
で、3分の2ぐらいまで主人公の安部のことがどうにも「好き!」と手放しではいえなかったのだけど、途中から情けなさやらみっともなさやら(そういうのが可愛いに繋がる)どんどん出てきて、「あー好きだなあ」と思えたので良かった。
しっかりファンタジーだなあ、というのと、そこにちゃんと恋愛要素も入っている、というのが、わかり易くてわたしはそういうの好きだと思った。万城目さんは「プリンセス・トヨトミ」が直木賞候補らしいので本が出たら読んでみようかな、と思う。

追記ですが、あれなの?高村は映画版では濱田岳ちゃんなの??わたしが一番はじめにかわいいと思った高村が濱田くんという事実に今、両手を広げてわなわなしているところです。あ、三好兄弟は絶対斉藤兄弟だと思ってた。


([え]1-1)夕闇の川のざくろ (ポプラ文庫)

([え]1-1)夕闇の川のざくろ (ポプラ文庫)

申し訳ないのだけど、挿絵の守屋さんの絵がわたしのイメージする江國香織作品の雰囲気とはまったく違っていたのでお話の途中途中の挿絵はあまり見ないようにした。
わたしは吉本ばななの曖昧さはなぜかあまり好きになれないのだけど、江國さんの曖昧さはとても好き。このお話は、「ぼくの小鳥ちゃん」みたいな、絵本のような物語だったけども、「ぼくの小鳥ちゃん」以上に曖昧で、よくわからなくて、でもきちんと芯があってぶれなかった。

しおんはとても孤独です。冬の空とおなじくらい、もしくはプラスチックのコップとおなじくらい孤独です。

もう十年も、私は髪の形を変えていません。細い首が自慢なので、毎月一度、髪を耳の後ろで切りそろえてもらうことにしているのです。

こういう、静かで凛としている人や、言葉そのものの雰囲気がたまらなく好きです。

SWITCH vol.27 No.7(スイッチ2009年7月号)特集:笑福亭鶴瓶[鶴瓶になった男の物語]

SWITCH vol.27 No.7(スイッチ2009年7月号)特集:笑福亭鶴瓶[鶴瓶になった男の物語]

最近、つるべさんを見るだけで泣きたくなる(A-studioいい番組ですね…ホロリ)ので、表紙を見つけた瞬間開いて立ち読みした。で、しょっぱなから泣きそうになったので「これは買う!」と思い購入。すごく良かった。
つるべさんは面白い人だなあと思う。それは「お笑い」という意味での面白いだけではなくて、興味深い人だなあとか、掘っても掘っても出てくるなあ面白いなあとかそういう面白いも含め。こういう人がいるから救われるよねえ、と、鼻をぐずぐず言わせながらしんみりと思う。こういう人がいるから、やっぱり色んな人に会いたいなあとか喋りたいなあとか思う。あとつるべさんと瑛太の対談での瑛太の言葉に泣きそうになったりした。
タモリさんがつるべさんのことを語ったページも面白かった。いい特集。

あとTHE BIG ISSUEのつるべさん表紙のも買った。こっちは短いけれども面白かった。インタビュアーによって話の内容がいろいろ変わってくるのが面白いなあと思う。1対1を大切にしている人だから、「雑誌の取材」「対インタビュアー」とかでなく、「○○さんとの会話」という形になるのかなあと思った。そいで、インタビュアーの人も、それをお返しするかのように対つるべさんだからこその文章が入っているのも面白いなあと思った。



昨夜から足の爪がはがれてしまい歩くの痛いので基本的におとなしくして本を読んだり嵐を見たりしています。あ、そういやメガネを購入しました。これからは「人前でメガネするの恥ずかしい」を克服するために少しずつ日常生活にメガネを取り入れていこうと思います。気合を入れて。