人生一路

麦ふみクーツェ (新潮文庫)

麦ふみクーツェ (新潮文庫)

読むのにものすごい時間かかったけど面白かったー!
いしいしんじさんやっぱりすごい好きだー。
何で読むのに時間かかったのかというと多分、ひとりの人の半生だったからだと思う。
昔、車輪の下読んだときも思ったけど、人の半生とか、一生を読むのはどうしても重たい。悲しいことと嬉しいこととがいっしょくたに何度もぐるぐるやってくるから。疲れる。
だからなかなか先に進めなくて、読みたい本も積み重なっていくのがちょっとストレスだったりもしましたが無事読み終わってみるとほんとに良いお話でした。

ねこの人生にずっと音楽がついて回って、それがねこを苦しませたり喜ばせたり。ねこが「ひとははじめから聞こえる音でやっていくしかない。きこえるべきものはそのときがくればちゃんと耳に届く。」というところがすごく好き。

あと先生の「へんてこは集まるものなんだよ」「へんてこで弱いやつはさ、結局はひとりなんだ」というセリフも。

いしいしんじさんのお話は本当に感情移入させられっぱなし。だからこんな疲れるんだなー。
次は何読もう。ようやく新しいの読めるのでうれしいです。