あっというま

絵描きの植田さん (新潮文庫)

絵描きの植田さん (新潮文庫)



今はこれを読んでいる。


これも文庫本サイズなので持ち運びに便利なので。


いしいしんじさん、どうなのかしら、すきなのかしら、
と悩みながらも読みすすめていて、
今はなんか好きな感じ。


出てくるキャラクターがいとおしく思えるのは大切なことだと思います。


でもやっぱりそこここに悲しさの切れ端みたいなものは
見え隠れしている。
キャラクターがいとおしいからこそ、その人たちが悲しい思いを
するかもしれない、それもその悲しさの規模に予想がつかない、
というそのただ何となくの予感が
心をざわざわさせるのです。


この感覚がどうしても馴染めなくて
いしいしんじさん好き!」って大声で言えない理由です。


でもなんか気になって読んでしまう。
不思議な作家さんだなー。